支援記録から見えた成長の兆し

日々の支援の中で、「今日も変わらなかったな…」と感じる日もあるかもしれません。
けれど、支援記録を見返してみると、そこには**“小さな変化”や“成長の芽”**がたくさん隠れていることに気づきます。

この記事では、支援記録を通して見えてきた「成長の兆し」に焦点をあててご紹介します。


「できたこと」だけじゃない、記録の価値

支援記録というと、「何ができたか」を書くイメージが強いかもしれません。
でも実際には、「どんな様子でいたか」「何に困っていたか」「どんな支援が有効だったか」といったプロセスを丁寧に記録することが、何よりの財産になります。

毎日の記録は、子ども一人ひとりの“成長の物語”を紡ぐ記録帳でもあるのです。


支援記録で見えた3つの“兆し”

① 表情・しぐさの変化

「前は無表情だった子が、少し笑うようになった」
「毎回座るのを嫌がっていたけど、自分から座る日が増えた」
こうした変化は、記録を通してこそ気づけるものです。

② 自分の気持ちを言葉にできた

「イヤ」と言えなかった子が、ある日「今日はやりたくない」と伝えられた。
これも大きな前進。行動ではなく、言葉で気持ちを表せたという証です。

③ 他者との関わりに小さな変化が

「スタッフに話しかけるようになった」
「遊びに誘われて断らなかった」など、人との関わりの変化も成長のしるしです。


記録の“読み返し”が支援の質を高める

忙しい日々の中では、記録を書くこと自体が目的化してしまうこともあります。
でも、月に一度でも読み返す時間を持つことで、「前はこうだったんだ」「成長している」と実感できます。

その実感は、支援者のモチベーションにもなり、保護者へのフィードバックにもつながります。


まとめ:成長は“静かに、確かに”進んでいる

子どもの成長は、いつもドラマチックなものとは限りません。
でも、支援記録を通して丁寧に振り返ってみると、そこには確かに前に進んでいる足跡があります。

私たち支援者は、その足跡を見逃さず、丁寧に拾い上げていく存在でありたいですね。

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